八十神の意地悪によって殺されてしまったオオクニヌシ

息子の死を知った母神サシクニワカヒメは、

高天原の神産巣日神(カムムスヒノカミ)のもとに行き、

我が子を助けてくれるように頼みました。

神産巣日神キサガイヒメウムギヒメという二柱の女神を、地上に派遣してくれました。

この二柱、『貝』を擬人化(擬神化?)した神様なのです。

キサガイヒメが赤貝の粉を集めて、ウムギヒメがハマグリの汁で溶いて、薬を作りました。

(火傷の古代治療の一つだと言われています。)

薬をオオクニヌシに塗り込むと、あら不思議!

オオクニヌシ復活!!

八十神の復讐その2

そのことを知った八十神は、再度暗殺計画を練ります。

八十神はオオクニヌシを山へと誘い出します。

そして大木で作った罠を使い、オオクニヌシを挟み殺してしまったのです。

また罠にハマったオオクニヌシ

そのことを知った母神サシクニワカヒメは、嘆き悲しみながら息子を探し出し、再び蘇らせました。

母の思いが届いた奇跡です。(古事記に詳しい復活方法が書いてないのです。)

しかしさすがにこのままではまた殺されてしまう…

そう思った母神サシクニワカヒメ

「このままここにいては、また八十神に殺されてしまいます。

今すぐ出雲を出て、木国(きのくに=今の和歌山)にいるオオヤビコノカミを訪ねなさい!」

と息子に言って聞かせ、こっそり逃しました。

オオヤビコノカミ

まだまだ追ってくる八十神

ついにはオオヤビコノカミの元に武装して訪れ、

オオクニヌシを引き渡すよう脅します。

オオヤビコノカミオオクニヌシ

「この木の間にあるトンネルを抜けた先の『根の国』にいる偉大な神のもとに行きなさい!」

そういって、木の股を潜らせ、オオクニヌシを根の堅洲国へと逃がしてくれました。

無事に逃げ果せたオオクニヌシ。

果たして根の国にいる偉大な神とは、どんな神様なのでしょう。

ではまた。