根の国についたオオクニヌシ。
そこで美しいスセリビメに出会い、恋に落ちます。
そして結婚。
(おい待て待て。因幡に置いてきたヤガミヒメは?!?!)
![](https://capibara-artworks.com/wp-content/uploads/2022/05/スセリビメ.png)
家に戻り、父神に
「とっても素敵な神様に出会いましたの。(で、結婚しました!)」
と伝えるスセリビメ。
なんとその父神、高天原を追放され、八岐大蛇を退治した、スサノオだったのです!
![](https://capibara-artworks.com/wp-content/uploads/2022/05/スサノオとスセリヒメ.png)
『清々しいから須賀!』とかいって宮を建てて暮らしてると思いきや、
https://capibara-artworks.com/archives/300
母がいる(と思っている)根の国にいましたね、スサノオ。
古事記に母神であるイザナミの話は出てきませんので、
結局黄泉の国と根の国は違う世界なのかもしれません。
ともかくも、母恋しさは収まってなかったようです。
スサノオとオオクニヌシ
スサノオはオオクニヌシを招き入れますが、そりゃもう不機嫌も不機嫌。
スサノオ『今日はここに泊まって行けよ』
そう言って案内したのは、なんと蛇の間。
![](https://capibara-artworks.com/wp-content/uploads/2022/05/蛇の間.png)
寝るどころではありません。
しかし、妻であるスセリビメがこっそり手助け。
オオクニヌシに、『比礼(ひれ)』という不思議な布を渡します。
比礼を三回振ると、蛇はすっかり鎮まり、
オオクニヌシはぐっすりと眠ることができました。
ところが次の日は、ムカデと蜂がうじゃうじゃいる部屋で寝るように言われます。
しかし再び、ムカデと蜂用の比礼をスセリビメからもらい、またゆっくりと眠ることができました。
![](https://capibara-artworks.com/wp-content/uploads/2022/05/ひれ.png)
まだまだ続く試練
まだまだスサノオの試練は続きます。
今度は、『鳴鏑(なりかぶら)』という矢を野原に射て、それを拾ってこいと言います。
オオクニヌシが野原に入ると、なんとスサノオは野に火を放ちます。
野原は瞬く間に火の海に。
![](https://capibara-artworks.com/wp-content/uploads/2022/05/燃やされる大国主.png)
火に囲まれ、オオクニヌシが途方に暮れていると、足元に一匹のネズミが現れます。
「内はほらほら、外はずぶずぶ〜」
と言いながら、地面を踏みならします。
![](https://capibara-artworks.com/wp-content/uploads/2022/05/ねずみ.png)
オオクニヌシ「内側は空洞、出入口がすぼまっている…??」
「はっ!!地面に穴があるのか!?!?」
オオクニヌシが地面を踏むと、地面に穴が開きました。
穴の中に隠れているうちに火は通り過ぎ、またもやオオクニヌシは一命を取り止めました。
しかもこのネズミ、スサノオが放った鳴鏑を持ってきてくれました。
どうやらネズミの子が、鳴鏑の羽を齧って遊んでいたのだそうです。
焼け野原を見たスサノオとスセリビメ。
さすがにオオクニヌシは死んでしまったと思い、葬式の準備を始めました。
ところがどうでしょう!
焼け野原に目をやると、そこには鳴鏑を手に凛々しく立つオオクニヌシの姿が!
![](https://capibara-artworks.com/wp-content/uploads/2022/05/焼け野原大国主.png)
めでたしめでたし…
とはならないのが、スサノオがらみ。
この続きは、また次回。
注)
わかりやすいように、ずっと『オオクニヌシ』と書いてますが、
ここまで彼の名は『オオアナムジ』と呼ばれていました。
次回、彼が『オオクニヌシ』と呼ばれるに至るお話もございます。
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