神生み
次はその島々に住むべき神様を生むことにしました。
生んだのは…
住居に関わる神様、七柱。
海、川など水の神様、三柱。
風や木、山などの大地の神様、四柱。
船や食べ物、火など生産に関わる神様、三柱。
合わせて十七柱の神様が生まれました。
有名どころだと、水の神様の『大綿津見神(おおわたつみのかみ)』や、山の神様『大山津見神(おおやまつみのかみ)』などが含まれます。
また同時に、川の神や山の神などからも十六柱の神様が生まれました。
しかしここで悲劇が…
イザナミが最後に産んだのは『火の神=カグツチ(火之迦具土神)』
なんとその出産の際、イザナミは御陰(みほと=女性器)に深刻な火傷を負ってしまいます。
イザナミは重傷を負いつつ、まだまだ神生みは続きます。
嘔吐からは鉱山の神様が二柱。
大便からは土の神様が二柱。
尿からは水の神様と生成の神様の二柱。
イザナミ、神避る
たくさんの神々を生んだイザナキとイザナミ。
残念ながらイザナミは、カグツチを生んだ火傷が原因で、亡くなってしまいます。(神避る=かむさる、と言います)
最愛の妻を亡くしたイザナキ。
悲しみは深まり、ついに怒りとなり…
「お前一人が生まれたせいで妻が死ぬとかありえないー!!!」
生まれたばかりのカグツチを、十握剣(とつかのつるぎ)で斬り殺してしまいます…
すると、カグツチの首をはねた刀やカグツチの体から、次々に神が生まれました。
この時には『建御雷神(たけみかづちのかみ)』などが生まれています。
(鹿島神宮の御祭神で、雷や剣の神様とされています。)
神様って死ぬんですね。
外傷で。
いよいよ神様だらけになってきた日本。
失意のイザナキは妻を取り戻すため、死後の世界(黄泉の国)まで行くことにします。
イザナキの黄泉の国道中はまた次回。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。